6月19日日曜日午前8時より、定例坐禅会が開催されました。今回は後ろのご法事の予定との兼ね合いで坐禅開始の時間を早め、8時15分止静から9時までの45分間、1 炷を行じていただきました。「般若心経」にも記される「無所得(むしょとく 何物にもとらわれず何物も求めない)」を前提とする坐禅ですが、行ずる中で大なり小なりその効用がおのずと実感されてくるものです。とりわけ気圧の変化で体調を崩しやすいこの時節、身心の状態と生活リズムを調(ととの)えることができる朝晩の坐禅は、いわゆる「気象病」の予防ないし症状緩和にもつながります。自身の軸となる背筋を伸ばして軽く胸を開き、(できればマスクを外して)深く長い鼻呼吸に徹し、お腹の底から倦怠感や疲労感などを絞り出すようなイメージで静かにゆっくり息を吐き出します。身心の歪(ゆが)みを正し、かたさをほぐし、力みを抜いてリフレッシュ。お話の代わりにホワイトボードに書かせていただきましたが、「どんよりとした梅雨時にも、理性は曇らせず、感性は鈍(にぶ)らせず、感情は毒されず」。もっとも今日は早朝から晴れ渡り、本堂の窓を開けて扇風機を回しても汗ばむほど気温がぐんぐん上がりましたが・・・。茶話会では、四国旅行から帰られた菊地会長より美味しいお土産のお菓子と水出し緑茶をいただきました。〈副住 文央〉
▷次回の開催予定は、7月17日(日)8時~です。