去る5月15日日曜日、2022年の道了尊例大祭が開催されました。5年おきに行われてきた本大祭ですが、新型コロナ感染拡大防止のため2年延期され、平成27年(2015)以来7年ぶり、令和改元後初の開催となりました。一昨年は山内におけるご祈祷のみ、昨年は護持会役員祭(参列者33名)の形で執り行われ、ようやく本大祭の実施に至りました。先の春彼岸3月20日に開かれた大祭準備委員会の会議で決定された通り、今回は舞台演芸などを行わず規模を縮小し、「伝統の祭りで国際協力」の標語の下、シャンティ国際ボランティア会スタッフによる前夜祭講演会やワークショップほか、昨年ご逝去された石黒清治(いしぐろせいじ)元総代の遺作展を中心として、いくつかの文化的行事を併催しました。
当日朝、大祭スタッフの皆さんは本堂前庭に9時集合。予報的中の曇り空で暑くもなく寒くもなく風もない過ごしやすい天候に恵まれました。右腕に愛猫を抱き左手でマイクを握る住職挨拶の後、大祭スタッフの皆さんと最後の打ち合わせ。
運命は菊地栄太郎(きくちえいたろう)大祭委員長の手にゆだねられました。シャッフルの儀を経て、宝玉の行く末は「道了大薩埵(だいさった)のみぞ知る」。解散後、部署ごとに作業開始です。
福引所は弁天島のテント内に、講券引換所は醍醐の森さん駐車場のテント内に。
祈祷札の整理と袋の準備作業、おつかれさまでした。
9時半過ぎ、ご祈祷を行う道了堂へ行列を組み出発。緑陰の急峻な石段をゆっくり上っていきます。
ふと立ち止まって道了堂を仰ぎ見ると、視線の先には・・・
千客万来ならぬ健脚万歳な先客三礼。おそれ入りました。
無事到着後、10時より大祭祈祷が厳修され、功徳の込められた般若の智水がふるまわれました。
下に遥拝所が設けられましたが、特に午前中は大勢の方が道了堂へお参りに来てくださいました。
ご祈祷は約1時間おきに15時まで、全6座おつとめしました。
以下、各会場の風景です。
◇石黒清治先生遺作展
◇大木廣巳(おおきひろみ)先生書作展
書家の大木先生はお忙しい中、祈祷札の名入れや案内看板の文字なども書いてくださいました。
◇前田昭夫(まえだあきお)さん絵画展
◇菊地嘉一郎(きくちかいちろう)さん絵画展
◇齋藤秀人(さいとうひでと)さん切り絵展
◇武政喜一(たけまさきいち)さん野鳥写真展
◇菊地嘉一郎さん喫茶コーナー
◇金子武司(かねこたけし)総代ミニコンサート
◇SVA吉田圭助(よしだけいすけ)さん絵本ワークショップ
◇学童疎開および旧足利盲学校関連資料常設展示
大祭にご協力、ご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。〈副住 文央〉